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ヴィンセント・チュイ監督と「憂いを帯びた人々」について

ヴィンセント・チュイ監督はアメリカ・カリフォルニア州、ロヨラメリーマウント大学
(Loyola Mary Mount University)映画学科を卒業後、香港でインディーズ映画の監督と
製作に携わる。1997年に、香港はじめアジア各国の独立系映画作家と共に、
香港インディーズ映画を宣伝・配給する「影意志」を設立。同年、アン・ホイ監督と
共同でドキュメンタリー映画「去日苦多」を制作。
2001年の監督デビュー作品「憂いを帯びた人々」が数多くの国際映画祭に招待され注目される。
その後、スター俳優、レオン・カーフェイの目に留まって、レオンのプロデュースと主演で
「追蹤眼前人」(2004年/台北国際映画祭クロージング作品、モスクワ国際映画祭コンペティション部門出品)
を撮り、商業映画にも進出した。
2008年再びインディペンデント映画制作に取り関わり、中国に返還された10年後の香港を描く
「狭き門から入れ」を完成した。
2012年に再び商業映画に復帰し、香港の人気アイドルたちが総出演の「愛情万歳」を完成。
「愛情万歳」が大ヒットしたが、商業映画の制限と不自由に違和感を持つようになり、
最新作、マカオと香港の関係を描いたの「花の咲かない果実」また無名の俳優を使った、
低予算のインディペンデント映画だ。
香港では珍しく、商業映画もインディペンデント映画も知り尽くした監督とも言える。

今日(16日)の「日本・香港インディペンデント映画祭」で上映される「憂いを帯びた人々」
(原題「憂憂愁愁地走了」)はラース・フォン・トリアーの「ドグマ95」運動に応じて、
全編ロケーション撮影、手持ちカメラ、照明なしなどのルールに従って制作され、
香港では最初のドグマ映画でもある。中国返還にともなう香港人の心境の変化を描いたこの映画は、
香港、北京、深圳、サンフランシスコを舞台に、信仰を失った牧師、希望を持てない無気力な若者、
過去の傷を背負った雑誌編集者に焦点を当てた群像劇である。
題名の「憂憂愁愁地走了」は新約聖書マタイによる福音書19章16節の“金持ちの青年”の話からだが、
その寓意性は返還前後の香港、そして今の香港人の精神状態でもうまく表現されている。
この作品は、香港を代表するスター、日本でも知られる「恋の紫煙」の余文楽(ショーン・ユー)
の主演デビュー作でもあり、彼はこの中で年上の女性編集者に愛慕する青年を好演しているが、
彼のファンならも絶対必見の一作だ!
それだけじゃなくて、売れ子監督になる前のパトリック・コン監督の脚本だし、
長編デビュー前のパン・ホーチョン監督も出演!
さらに知る人ぞ知る今香港映画の大物プロデューサーになったアイビー・ホーの主演作でもある。
とりあえず、この映画を見ないで2000年以後の香港映画のシーンを語れないと思われる。

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